一つの節目として振り返る話。

2019年2月26日、贔屓の組替という節目に伴い、これまでを振り返ってみることにする。

本当に今振り返っているので、記憶が曖昧だったり雰囲気だけな書き方だったりするかもしれない。

それでも、ここで書いておく方がいい気がした。

ただ、いまの私がこれまでを振り返るだけのはなしなので、たぶん読むと疲れると思う。

誤字脱字も読み返して直したはずだけど、零してるかもしてない。

 

そもそもなんで宝塚???

私はUNDEADと名乗るようなバンギャルであった。

ただ、仕事の関係でチケットが貰えると聞いた時に母が観たいと言っていたのを思い出したのが私の初観劇のキッカケである。

2016年の宙組公演 エリザベート

いま思うと、とんでもない公演のチケットを貰ってしまったとも思う。当時はエリザベートの人気もなにも知らなかったのに。

 

音楽もお芝居も好きだった。自分には才能を感じないが、観ることも聴くことも好きだった。

そんな私が観てしまったのだ、あの、エリザベートを!

黄泉の帝王とか、愛と死の輪舞曲とか、絶対好き。

間違いなく好きだった。バンギャルはだいたい好きだと思うのだ。

この時からすでに愛月ひかるという男役にハマりつつあったと、振り返って思う。母にも言われた。

 

結局、割引があるとかでグランドホテルもみたけれど、カルーセル輪舞曲がひたすら耳に残った記憶。

そこで月組さんにハマることは無かった。

 

エリザベートはわりとすぐブルーレイを購入した。スカイステージもこの辺りで登録したかもしれない。何度もエリザベートをみて、スカイステージでの舞台映像も観るようになった。

妹は何故か、エリザベートだけをみたがったけれど。

 

そして宝塚を知ってしまった私の観劇ライフははじまる。

 

王妃の館は、当時は公演スケジュールもわからない私と母との会話の中で知った。

劇団のホームページをみてだったか生協のチラシだったかで知って、母の方がまぁ様に落ちていたので誘われてついていく形で一度観た。

ルーセル輪舞曲に引き続きVIVA!FESTA!もまた耳に残ったのと、宝塚でコメディってのがすごく印象に残ったが、この時はまだまぁ様とゆりかさんくらいしか名前と顔が一致してなかった。

単純に愛月ひかるのルキーニが好きだったから。ルキーニが、好きだったから。無自覚だったけれど。

もはやこの頃の私はあのルキーニがこのヅラの金沢貫一だとは思うまい。その後あのルキーニがラスプーチンやエロールになるとも考えもしていなかったのだが。

 

そのあとも、母とA motionを2回ほど観に行った。コレが自覚のキッカケであった。

まぁ様とあいちゃんをオペラグラスで同時に観られないか苦戦したあたりで、わたし愛月ひかるさんが好きなんだって自覚したのだ。

 

ちなみに、グランドホテルから王妃の館までの間はキッカケがなく観劇していない。今振り返ると観ておきたかった舞台が多くあるが、悔やんでも当時はしらなかったのだ。

 

 

 

仕事関係でもらえたAll for Oneの貸切を観たりはしていたけど、転機は完全に神々の土地だった。

 

ちなみにAll for Oneはアラミスが好きだったので、再演でやることがあればお願いしたい。

 

まぁ様の退団公演となる神々の土地。

当然この頃には母はもうこれまでにないくらいまぁ様のファンになっていて、毎週末、大劇場に通った。

残念ながら、そちらは新規入会をもうお断りしていてお茶会も行けなかった。そんな時に母が言った。「あいちゃんの会に、今のうちに入った方がいい!後悔しないように!」

直前に本命バンドの無期限活動休止を突き付けられロスを拗らせていた私には抜群に刺さった。

それこそ、胸を抉るつもりか?と今の私なら返事をしただろうくらいに。

それに何度も観劇すると好きが増すタイプだったのだ、私は。

 

入会したのもこの公演中で、はじめて出待ちにいったのもこの公演だった。

お茶会に行き、ギャップにやられたところもある。

 

ラスプーチンすらかわいいと思ったし、クラシカルビジューのルビーとか金ピカとか、ほんとかわいいが過ぎますよね。

東京公演のお茶会にも行き、日比谷の劇場にもはじめていったのがこの公演だった。

 

 

 

そこからはもう、語らずとも察せられるとは思うが、なにより現状に至る、の一言に尽きる。

 

他組公演も1回ずつは観劇したいなぁと、

星組はベルリン、わが愛も観た。

紅さんのお顔も好みだったから。ただ、オフメイクの方が好みではある。

 

そのあと、母は雪組の望海さんにハマっていた。

ひかりふる路なんか、初日のチケットが当たったので人の贔屓の時の方がチケットもらえるの友の会ほんとそういうところですよ。ひかりふる路は黒い衣装の病んだロベスピエールが凄く好きなので、バンギャルに勧める公演の候補にひかりふる路は入れておきたい。

バンギャルのみなさん、ギロチンとか恐怖政治とかお好きですよね?

後述するが雪組さんのファントムもチケット難だったがオススメしたかった。

 

 

こうしてゆっくりとはじまった私のはっぴー観劇ライフは、2018年のはじめの公演から更に加速していくのだ。

 

 

2018年、外箱からはじまった観劇ライフ。

主演公演である不滅の棘。

この辺りから、入り出待ちに通うようになった。まだ土日の休みの日だけだったけれど。

ドラマシティは宝塚よりも自宅に近く通いやすかったこともあるのだろうか。今となっては平日に宝塚へ向かうあたり、定かではない。

ただ、ここから通うことがはじまった。観劇がなくてもお稽古期間なら入り出待ちに行くのだ。

 

そして、主演ってなんて出番が多いのか!!と感動したことも覚えている。この公演はほぼ舞台上にいたのだけれど、わたしはフリーダに出会った頃のエリィが推しなので、まだ観たことのない人は注目してほしい。

 

なんだか外箱観劇が多かったように思うこの年は、雪組 全国ツアー公演の誠の群像も観劇した。

梅田芸術劇場さんありがとう。

母がはじめて出待ちにいったのがこの公演だったと思う。誠と大きく書かれた会服と会員証を握りしめて「一人で行けないのでついてきてほしい」と言っていた。一緒に観劇して、私は出待ちに並ぶ母をギャラリーした。

 

そして2018年最初の大劇場での観劇は、天は赤い河のほとり。原作があるものだったので読んで予習しつつお稽古の入り出待ちに通った。

が、まぁ、正直、お芝居の出演時間が短くてしょんぼりしたのが記憶に残っている。

シトラスの風は綺麗だったなぁ。アマポーラとかかなり好きだと思う。

 

この年はANOTHER WORLDが仕事の関係の割引公演で、落語ミュージカルははじめて観た。セリフの文字量が多くて衝撃的だった。落語はそんなに知らないが、テレビなんかでごく稀に見るのは好きだったからそれを舞台にできることに感動したのだ。

 

そして件のWSS

金髪のあいちゃんがすごく好きでご本人にも伝えるほどだった私は、正直、黒塗りで黒髪リーゼントと聞いて、お稽古期間の入出をサボった。いや、趣味なのでその言い回しは変なのだが、これまでの経緯から、その言い回しになってしまう。

ちょうど仕事も忙しかったので行けなかった、というのもあるが。

 

それでも梅芸は近く、公演がはじまったらまた通った。そして件のお茶会である。こちらは前の投稿を参照してほしい。

 

ハッスルメイツも一回だけ観ることができた。

はじめてバウホールに入ったので嬉しかった。

バウホール、すごく近いですね。

みんなハッスルしてて可愛かった。

 

凱旋門も観にいった。

母が入会したので望海さんの会総見で観たが、轟さんの舞台ははじめて観た。一度は見て観たかったので観られてよかったと思う。

 

2018年の夏、私は再び宝塚大劇場にてエリザベートを観劇することとなる。

この年の貸切公演がまたエリザベートだったのだ。

エリザベートの人気やチケット難、トップ娘役の退団公演であることなど、2016年には知らなかったことを知ってから観るエリザベートは心中複雑だった。

ただ、自分が宝塚と出会い愛月ひかるに惚れるキッカケとなったエリザベートという演目を観劇できることは嬉しかった。欲を言うなら時間を巻き戻して宙組公演でたくさん観たいが、それは好きな人みんなだと思う。

 

 

そして、

白鷺の城と偉人たちのルネサンス。和物のショーをはじめて観るのにとても楽しみにしていたのだが、この記事を書く導因となる発表がなされた。

愛月ひかるの専科への組替だ。

この公演中は本当に必死だった。

まだ宝塚の知識が浅い私は、贔屓の組替を経験したことがなかった。そして、盲目的に崇拝する傾向にある私は、その人以外をほとんど見られないのだ。

専科についてほとんどなんにもわからない。

周りが泣いたりするので、そんなに大変なことなのかと不安にもなった。理解できないことが怖かった。

とにかくお稽古の入り出待ちに通い、観劇に通い、公演中も入り出待ちに通った。

わからないので、考えることをやめてしまったのだ。とにかく好きな人に会いたい一心で先のことはあまり考えずに通うことにした。

東京公演はお茶会の前後だけ観劇した。

お茶会ではまた泣いている彼女をみて泣けた。

 

そのあとは、ファントムも観劇した。

ファントムは本当に好き。ゴシックな舞台装置や仮面、闇を抱え病んだ主人公。バンギャルのみなさん是非観劇して下さい。

好きな演目が増えると、それを再演でもなんでもいいのでもう一度公演してほしいし贔屓に出てほしいと思い妄想するのが癖になった。

今の立ち位置だとキャリエールの可能性が高そうだが、やっぱりファントムを演じてほしいと思う。

 

そして宙組生としての最後の公演となる博多座公演 黒い瞳のお稽古がはじまった。

 

お稽古中に大劇場では霧深きエルベのほとりが公演期間だったのもあり、一度だけ観た。

ちなみに、まさかこのあとにエストレージャスに出演するとは思っておらずかなり軽い気持ちで楽しんでしまったので、ちゃんと予習しないといけないとは思っている。振付とか。

 

このお稽古中もたくさん会いに行ける限り通った。

そして、公演ははじまる。

 

 

2月2日に初日を迎えた博多座公演は、初日から遠征で観劇した。結局10回も観られなかったが、あまり悔いはない。

距離もあるし、時間にも限りがあったが、行ける限り通ったからだ。

お茶会も楽しかったし、何より、専科へ組替のあとの出演公演が決まっていたからだと思う。

次があるって、大切。

 

黒い瞳は再演だが、予習をしなかった。

プガチョフはカッコいい役だという情報だけを持って初日に臨んだ。

本当にカッコいい人物だった。

2回目からは最初の馬車のシーンで泣けるくらい。

ソリの場面は初日から臨場感や抑えられた照明と舞い上がる雪の演出に圧倒された。

自分を炎と例えながら、立ち止まることなく嵐の中を進む決意が痛いほどカッコいい。

 

VIVA!FESTA!in HAKATAも熱く盛り上がってとても楽しかった。

何より、キラキラと輝く笑顔の彼女が眩しくてステキだった。もうこの景色を網膜に焼き付けてしまいたい、そう思うほどに。

会総見のファンサービスは卒倒しそうなほど可愛かった。好き。

 

 

そして公演は千秋楽を迎えた。

挨拶では劇中のセリフを引用して笑顔を見せる姿に涙腺が崩壊した。

「今度はいつ、どんな形で会えるかな」

プガチョフとニコライが別れる時のセリフだ。

このあと、二人が再び出会うのは戦場である。

そうだ。次に会えるのは全国ツアーだけど、それは、“専科の”愛月ひかるなのだ。“宙組の”愛月ひかるにはもう会えない。会えないのだ。

知っていたじゃないか、私は。

 

亜季様が好きだった。サディ亜季が、好きだった。

サディ亜季が、好きだったのだ。

サディが活動を止めたとき。ソロ活動をする姿を実際にこの目で見たとき。SNSをはじめたのを見たとき。

その全てのタイミングで私は病んだ。突然泣きはじめたり、震えが止まらなくなったり、戻したりするほど精神的に病んだ。

 

いくらその人個人を贔屓していて好きだったとしても、また受け付けないかもしれない。

 

しかしそれは、観てみないと、わからないのだ。

 

真風さんがこう返した。

「俺の胸を、抉るつもりか」

あぁ、、もう。本当に。胸を抉られたようだ。

ただ、この強いキモチは。好きだからなのだ。それほどに、好きなのだ。

 

そうして博多座公演は千秋楽を迎え、私の遠征も終わった。

 

ここまで長々と書いてきたが、別にここで活動するが止まる訳ではないし、通うのをやめる訳でもない。なんとなく書き始めたのかもしれない。

 

とにかく、こうしてわたしのはっぴー観劇ライフは転機を迎えるのだ。

 

まとめの言葉すら思いつかない。

だって、まだまだはっぴー観劇ライフは続く!

 

to be NEXST Stage!